2020年度SAJシンポジウム[一般公開] 風鈴で拓くアフターコロナの未来

自然の力を利用して音を奏でるものはいくつかありますが、風を利用する風鈴は日本の風土に深く根付いています。社寺などでは夏になると風鈴を展示するイベントを行うところも増え、現在は第1次の風鈴ブームとさえいえる状況になっています。しかし、人によっては同じ風鈴の音を聞いても受け止め方に差があるのも事実です。サウンドスケープとは「音を聞く」という意識の表れといってもよいでしょう。文化とは人間の意識が紡いできたものです。2020年度のシンポジウムでは、現代社会において多様な展開を見せている風鈴に、さまざまな角度から切り込みます。風鈴から音風景を考え、音の文化の深さや未来への可能性を語り合います。


開催要領等
日時:2021年3月27日(土) 9:30~12:00
会場:オンライン(Zoom会議を利用)
会費:無料
主催:一般社団法人 日本サウンドスケープ協会 
申込:事前に下記方法にて要申込み 定員80名
   (なるべく前日までにお申し込みください)

出演:
・土田義郎  金沢工業大学教授/モデレーター
・島添貴美子 富山大学准教授
・塩川博義  日本大学教授
・北川徹郎  KITAGAWA ART DESIGN代表

プログラム
序 挨拶
壱 風鈴の由来を知る
弐 風鈴の響きを分析する
参 風鈴の形姿(なりかたち)を見通す
結 風鈴に託す未来

・ご参加方法:下記ボタンをクリックしてお申し込みください。




*お申し込みフォームには「Googleフォーム」を利用しています。お申し込みが正常に完了した場合は、Googleフォームより自動返信メールが届きます。届かない場合は、正常にお申し込みが完了していない可能性がありますので、お申し込み後の自動返信メールの受信の有無にご注意ください。ご不明の点がございましたら、事務局までお問い合わせください。
*会場URLのご案内:開催日が近づきましたらZOOM会議室のURLとパスワードをお送りします。





登壇者プロフィール

土田 義郎(つちだ よしお)
出身地は横浜。早稲田大学にて建築を学び、東京大学大学院にて建築音響、環境心理を学ぶ。以降、地域の環境保全やまちづくりを視野に、茶室・庭園のサウンドスケープや建築・都市空間の音環境について研究。心理の分析手法に関する研究も行う。風鈴コレクター。風心庵という金沢町家を改装した建物をワークショップの拠点とし、コレクションの展示もしている。日本サウンドスケープ協会、日本建築学会、日本音響学会、日本騒音制御工学会、日本デザイン学会、日本福祉のまちづくり学会、PAC分析学会の各会員。

島添貴美子(しまぞえ きみこ)
福岡県生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科、同大学院音楽研究科を修了。博士(音楽学)。 専攻は民族音楽学で、特に日本の民謡・民俗芸能のフィールド調査や、古い録音資料の収集整理を行っている。 2015年より、NHKラジオ第2「音で訪ねるニッポン時空旅」の解説役として出演中。 現職は富山大学芸術文化学部准教授。

塩川博義(しおかわひろよし)
日本大学教授。博士(工学)。 専門は音楽音響、サウンドスケープ、建築音響。 1984年、日本の環境音楽の草分けだった作曲家の故吉村弘氏と知り合い、サウンドスケープを知り、1986年にミサワホーム総合研究所のサウンドスケープ・シリーズの第1弾、吉村弘の環境音楽「サラウンド」の企画制作にかかわる。また、学生時代から民族音楽に興味があり、特に、インドネシア・バリ島のガムラン音楽に傾倒し、1994年、バリ島の芸術祭ぺスタ・スニに招待された日本のガムラン・グループ、クンバン・サクラの一員として参加し演奏を行う。そして、1995年にはインドネシア・バリ島のガムラン音楽の「うなり」に魅せられて、ガムランの研究を始める。2010年からは、ガムラン音楽の研究で文部科学省の科研費を3回、計11年分を得て研究を深め、近年は、さらに東洋における「うなりの音文化」として、インドネシアのガムラン音楽だけでなく、東南アジアに分布するゴング、日本の梵鐘や風鈴の「うなり」にも研究の対象を広げている。日本サウンドスケープ協会、日本音響学会、東洋音楽学会、日本建築学会に所属。

北川徹郎(きたがわてつお)
KITAGAWA ART DESIGN代表。1979年金沢の奥座敷 湯涌温泉生まれ。石川県立工業高等学校デザイン科卒業。KIDI 金沢国際デザイン研究所卒業。2000年株式会社高桑美術印刷入社。2004年株式会社ドゥーイング入社。2006年株式会社クリエイティブ・エージェント入社。2008年KITAGAWA Art Design設立。 緻密に計算しつつ、丁寧なグラフィック作りを得意とし、ロゴやラベル、パッケージの制作などに多く携わる。 近年カメラのSONYα7 IIIを導入し、意欲的に収録や撮影の活動もしている。 その他、デザインで地域おこしの活動として、地元である湯涌温泉をサポートしています。





日本サウンドスケープ協会シンポジウム: 1993年の協会設立以来、テーマを設定して公開の場で広く議論するシンポジウムを年1回開催してきました。近年も「音風景は文化遺産になりうるか」「今、京都から再び」「いわてのサウンドスケープ」「東京水系のサウンドスケープ:都市と社会のリ・デザイン」「劇空間の音風景 声による演出から見る古今東西の世界観」など多様なテーマ設定でサウンドスケープをめぐる議論がなされています。近年のシンポジウム情報は「活動の一覧|シンポジウム」に掲載しています。

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日本サウンドスケープ協会