日本サウンドスケープ協会30周年記念事業[一般公開]
30周年記念特別講演会&交流会

本協会は1993年6月18日に京都で設立総会を開催し「サウンドスケープとは、音の世界を切り口としながら、私たちの全身感覚を生き生きと呼び覚まし、社会や歴史、環境や文化といった、より広い状況への眼差しを与えてくれる」という考え方のもと、各種の活動を展開してきました。わがくにで今、サウンドスケープ論とその思想が一定の深みと広がりをもつに至ったことに、この協会の存在があったことを喜びとし、30周年を機に、これからの社会におけるサウンドスケープ概念の意味と役割をさらに追究・展開していこうと考えています。




▼特別講演会「災害伝承と音-防災と感性-」
 講師:笹本正治氏(長野県立歴史館特別館長・信州大学名誉教授)

本協会設立の目的は、私たちが身の周りに音の存在に気づき、それを日々の暮らしに活かすこと、そうした音の問題からその成立を支える社会や歴史、環境や文化そのものについて共に考えていくことでした。そうしたなか、震災と音との関係についても、いくつかの形で取り組んで来ました。今回は30周年に当たり、関連するテーマを歴史学者として論じておられる笹本正治氏をお招きし、ご講演いただきます。今後の協会活動の広がりとさらなる可能性を探っていきます。

プログラム
14:30-15:00 開会挨拶・協会の30周年の紹介 
       鳥越けい子(青山学院大学総合文化政策学部教授)
       箕浦一哉(山梨県立大学国際政策学部教授)
15:00-16:00 特別講演「災害伝承と音-防災と感性-」
       笹本正治氏(長野県立歴史館特別館長)
16:00-16:30 質疑応答・意見交換 
       指定討論者:川崎義博(京都市立芸術大学芸術資源研究センター研究員)

特別講演会開催要領等
日時:2023年6月17日(土) 14:30~16:30
会場:青山学院アスタジオ地下1階ホール
(東京都渋谷区神宮前5-47-11)
資料代:非会員のみ1,000円
主催:一般社団法人 日本サウンドスケープ協会 
申込:事前に下記方法にて要申込み 
申込期限:2023年6月16日(金)
※ただし定員に達し次第締め切ります。

・「特別講演会」専用お申し込みフォーム
講演会にご参加の方は下記ボタンをクリックしてリンク先の申込フォームから必要事項を入力してお申し込みください。
(※交流会にもご参加の方は、講演会フォームに加え、下記の「交流会」専用参加申込フォームからもお申し込みください)




記念交流会

音の世界をきっかけとしながら、いろいろな分野や立場の人々が出会い、自由な情報交流すること… そこから始まったのが私たちの協会です。記念すべき年に当たり、初心に戻り、久しぶりに対面での交流会を開催します。会場は、青山にある名建築のひとつ(槇文彦設計)スパイラルビルの1階にあるカフェです。クリエイティブな対話の場に、ご参加ください!


記念交流会開催要領等
日時:2023年6月17日(土) 17:00~19:00
会場:スパイラルカフェ
(東京都港区南青山5-6-23 スパイラル 1F)
会費:5,000円(準会員のみ3,000円)
定員:40名
主催:一般社団法人 日本サウンドスケープ協会 
申込:事前に下記方法にて要申込み 
申込期限:2023年6月16日(金)
※ただし定員に達し次第締め切ります。

・「記念交流会」専用お申し込みフォーム
交流会にご参加の方は、下記ボタンをクリックしてリンク先の申込フォームから必要事項を入力してお申し込みください。
(※講演会へ参加される方は、交流会フォームに加え、上記の「講演会」専用申込フォームからもお申し込みください)




*お申し込みフォームには「Googleフォーム」を利用しています。
 お申し込みが正常に完了した場合は、自動返信メールが届きます。




登壇者プロフィール



 
笹本正治先生(長野県立歴史館特別館長・信州大学名誉教授)
1951年山梨生。名古屋大学大学院修了。名古屋大学文学部助手、信州大学人文学部助教授を経て、1994年から教授。2009年から副学長。2016年から長野県立歴史館館長、2021年から特別館長。『土石流と水害』(高志書院、2022)、『山岳信仰伝承と景観』(岩田書院、2022)、『歴史のなかの音』(三弥井書店、2021)、『戦国時代は何を残したか』(信濃毎日新聞社、2020)等約50冊の著書がある。







 
鳥越 けい子(青山学院大学総合文化政策学部教授)
専門はサウンドスケープ研究、サウンドスケープデザイン。「西洋近代文明の枠組み見直し」にも繋がるサウンドスケープ概念を踏まえ、全身感覚に根ざした聴取文化の推進に向けて、現代社会にさまざまな形で内在する環境文化資源を引き出し、それを新たに利活用する方策の創造と研究に取り組んでいる。著書に『サウンドスケープ:その思想と実践』、訳書にR.M.シェーファー著『世界の調律』『サウンド・エデュケーション』等。日本サウンドスケープ協会代表理事。
 
箕浦 一哉(山梨県立大学国際政策学部教授)
音風景・景観をめぐる地域文化・社会政策、環境保全に関する市民活動・ガバナンス、地方移住と地域コミュニティなどの研究に従事。著書に『コモンズをささえるしくみ』(共著)、『生活環境主義のコミュニティ分析』(共著)ほか。日本サウンドスケープ協会理事・学術委員長。
    
 
川崎 義博(京都市立芸術大学芸術資源研究センター研究員)
日本のフィールドレコーダーの草分け的存在。1990年放送局St.GIGAの開局と同時に世界各地をフィールドレコーディング。番組制作多数。’97年世界初めてリアルタイムで世界の音が聞こえるサイト「SoundExplorer」を制作。以降インスタレーション作品やWEB作品を制作。震災後の神戸で20年間サウンドスケープ調査。東京藝大などで音表現を教える。日本サウンドスケープ協会代議員。






▼青山学院アスタジオ地下1階ホール(東京都渋谷区神宮前5-47-11)

▼スパイラルカフェ(東京都港区南青山5-6-23 スパイラル 1F)
    


日本サウンドスケープ協会シンポジウム: 1993年の協会設立以来、テーマを設定して公開の場で広く議論するシンポジウムを年1回開催してきました。近年も「音風景は文化遺産になりうるか」「今、京都から再び」「いわてのサウンドスケープ」「東京水系のサウンドスケープ:都市と社会のリ・デザイン」「劇空間の音風景 声による演出から見る古今東西の世界観」など多様なテーマ設定でサウンドスケープをめぐる議論がなされています。近年のシンポジウム情報は「活動の一覧|シンポジウム」に掲載しています。

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